美味しい、パプリカとズッキーニのラタトゥイユ料理|彩り豊かな夏野菜の煮込み
はじめに
夏野菜をふんだんに使った料理といえば、フランス南部・プロヴァンス地方の家庭料理「ラタトゥイユ」が有名です。色鮮やかなパプリカとズッキーニをはじめ、ナスやトマト、玉ねぎなどをオリーブオイルでじっくり炒めて煮込むことで、野菜本来の旨味と甘みが凝縮され、まるで太陽の光を閉じ込めたような味わいが楽しめます。冷やして前菜に、温めてメインの付け合わせに、さらにはパスタやパンと合わせて一皿料理にと、アレンジの幅も広い万能レシピです。今回は「パプリカとズッキーニ」を主役にしたラタトゥイユの作り方と、美味しく仕上げるコツをご紹介します。
材料(4人分)
- 赤パプリカ:1個
- 黄パプリカ:1個
- ズッキーニ:2本
- ナス:2本
- 玉ねぎ:1個
- トマト:3個(またはカットトマト缶1缶)
- にんにく:2片
- オリーブオイル:大さじ4
- 塩:小さじ1/2〜
- 黒こしょう:少々
- ローリエ:1枚
- タイムやバジル(乾燥でも可):適量
- 白ワイン(あれば):大さじ2
作り方
- 野菜を切ります。パプリカとズッキーニ、ナスは一口大の乱切り、玉ねぎは薄切り、トマトは湯むきして角切り(缶を使う場合はそのままでOK)、にんにくはみじん切りにします。
- 厚手の鍋にオリーブオイルを熱し、にんにくと玉ねぎをじっくり炒めて甘みを引き出します。
- 続いてナスを加え、油をしっかり吸わせるように炒めます。
- ズッキーニとパプリカを加え、全体を軽く炒め合わせます。
- トマトを加え、塩・黒こしょう・ローリエ・ハーブ類・白ワインを入れて混ぜ合わせます。
- 鍋の蓋をして弱火で20〜30分ほど煮込みます。焦げ付きそうな場合は少量の水を加えて調整してください。
- 野菜が柔らかくなり、全体に旨味が溶け込んだら完成です。
美味しく仕上げるコツ
ラタトゥイユはシンプルだからこそ、素材の扱い方で仕上がりが変わります。まずは野菜を炒める順番が大切です。玉ねぎとにんにくで土台の甘みと香りを作り、その後に油を吸いやすいナスを加えます。ズッキーニとパプリカは炒めすぎると食感が失われやすいので、軽く炒める程度でOKです。トマトの酸味と旨味が全体をまとめてくれるので、できればフレッシュトマトを使うのがおすすめ。煮込みすぎず、野菜の形をしっかり残すのが美しいラタトゥイユのポイントです。
アレンジのアイデア
① 冷やして前菜に
夏場はよく冷やしてサラダ感覚で楽しむのもおすすめです。オリーブオイルを少し足し、ハーブを散らすと爽やかな前菜になります。
② パスタソースに
茹でたパスタにラタトゥイユをたっぷりかければ、栄養満点の野菜パスタに。チーズを加えるとコクが増します。
③ パンと一緒に
バゲットやフォカッチャに添えると、ワインのお供にも最適です。前日の残りを翌朝パンと合わせても美味しくいただけます。
④ お肉や魚の付け合わせに
グリルチキンや白身魚のソテーに添えれば、一気にレストラン風の一皿に。彩りも良く、食卓が華やぎます。
栄養ポイント
パプリカはビタミンCやカロテンが豊富で抗酸化作用が期待できます。ズッキーニは低カロリーで食物繊維が多く、整腸作用やダイエットに役立ちます。トマトにはリコピンが含まれ、美肌や生活習慣病予防に効果的です。オリーブオイルのオレイン酸と一緒に摂ることで吸収率も高まるため、まさに健康と美容を兼ね備えた一皿と言えるでしょう。
保存方法
ラタトゥイユは冷蔵庫で3日ほど保存可能です。日を置くことで味がよりなじみ、美味しさが増すのも魅力。冷凍も可能ですが、野菜の食感が少し変わるので、スープやパスタ用にアレンジするのがおすすめです。
まとめ
「パプリカとズッキーニのラタトゥイユ」は、彩り鮮やかで栄養も豊富、そして作り置きもできる万能料理です。シンプルな調理法ながら、野菜の旨味を最大限に引き出し、冷やしても温めても美味しく楽しめます。おもてなし料理としても、普段の家庭料理としても活躍するこの一品を、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。
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